前回は陳述書を自作することで得られちゃう色々をお伝えしました。
本日はリョーコ陳述書を引用しながら、具体的な作成方法をお伝えします。
陳述書の第1部『離婚について』の実際
第1部 夫婦が不和になったいきさつ&調停を申し立て理由
- 夫との出会いから結婚
- 子の誕生
- 離婚を決意させたきっかけや事件
- その後の状況、夫の反応
- (離婚調停申立前の)協議(話し合い)の状況
- 今後自分がどうしていきたいのか?
イントロダクション
導入の部分では、いつどこで旧夫と出逢い、結婚し、いつ子どもを授かったなど、俗に言う成る染め的なこと記載します。
夫婦生活の転機
お互い相思相愛で結婚し、結婚当初はけっして悪いことばかりではなかったこと、最初からモラハラ言動があった訳ではなかったこと、夫婦仲が変化し始めたことを記載。
モラハラエピソード
浮気を疑ったことや怒号罵声、飲酒運転事件を簡潔明瞭に一つ一つ時系列で。
『現状は変わらず、さらに夫からの暴言や浮気発言、子供たちへの精神的な負担がエスカレートしたため、離婚を決意した次第です。』と離婚決意を表明。
話し合いの状況
『以上のことから夫と協議での離婚は困難と判断し、調停を申し立て、代理人である弁護士を立てた次第です。』と調停を申し立てた理由について記載し〆ました。
陳述書の第2部『親権に関わる事柄について』の実際
第2部 家事・育児などの日常生活&子育ての実績
家事育児の実績がほぼない旧夫とは「親権をどちらが持つのか?」と大きく揉めようがなかったのですが、モラハラ旧夫対策として陳述書を作成しました。
日常の家事・育児について
ますは、普段行っている家事や育児について箇条書きで記載。家事や子育てあるあるあたり前田のクラッカー的な日常の些細な行動ひとつひとつが親権獲得への実績です。
離婚についての陳述書と同じく、ありのままの事実を記すことは同じなのですが、私は具体的なエピソードに自分を売り込む文章を加えました。
『今まで学校行事への参加はもちろんのこと、学校の役員を積極的に引き受け行ってきました。そのお陰で子供たちの友人やその親御さん、先生、時には地域の方々から子供たちの情報をいただくことができています。また、些細な問題に早く気がつき、子供たちは大きなトラブルに遭うことなく、楽しく生活することができています。』
『友人の親御さんとは積極的にLINEやメールなどの連絡先の交換をし、保護者間の情報交換をしています。学校やクラス、部活などの状況を知り、子供たちとのコミュニケーションに役立てています。』
『子どもが5人となると、一人一人に目をかけてあげることが難しいのが現状です。だからこそ、色々な方たちからの情報や協力を得て、子育てに大いに役立てていきたいと思っています。』
自分が行ってきたことが子どもたちにどんなメリットがあるのか?どのような姿勢や考えで子どもたちと関わっているのか?について加筆すると子育てへの熱意が伝わりやすいと思います。
そのほか親権に影響する事柄
『残業などで保育園のお迎えができない場合には、私の両親にお願いすることもできます。』
近所に援助依頼できる親族や友人がいることもアピールポイントです。
『時折、残業などで夜に家を空けることがありますが、私の母が家に足を運んで面倒をみてくれます。残業から帰宅して、子どもたちから浮気や彼氏といった言葉を聞くことはなくなり、私も子どもたちも穏やかに過ごしています。』
別居後の子どもたちの言動変化も記載しました。
『今後も今までと同様に周囲の協力やサポートを受けながら、私と子供たちの6人で過ごしていきたいと思っています。』
〆には今後の生活に対する希望を記載しました。
その他、双方の健康状態も親権を決める際には大きく関わってくるようですので、必要な場合には記載をオススメします。
日頃、母親として何気なく行なっている行動全てが親権獲得の票となります。自画自賛しながら、自信を持って作成しましょう。
見やすい陳述書の書き方
私はWordを使用し、各8ページの2部構成で作成。完成後、メールで弁護士さんへ送信し弁護士さんが添削後、裁判所へ提出してくれました。
色々なご意見があるかと思いますが、正解・不正解にこだわらず誰かのお役に立てたらと思い記事にしています。離婚に対する思いや結婚生活内の事実を伝える陳述書が、明確でより正確なものになるよう、ご活用頂けたら大変嬉しいです。